妄想綴り
□目を覚まして僕の名前を呼んで
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真っ白い夜に真っ白い部屋で眠る君
『彼が目を覚ます事はニ度とないかもしれません。』
冷たく言い捨てられた世界で一番悲しい答えが脳の奥底でリフレインする
それなのに僕は一滴の涙も流さず絶望に包まれた真っ白な闇に浮かぶ真っ黒い影となって
「ツナ、、、ヨシ、、。」
掠れそうな声で名前を呼べば、ゾッとする程虚しく響いた
二人きりの時でさえ滅多に呼ばなかった君の名前
「ツナ、、ヨシ、、、ツナヨシ、、。」
何度だって呼ぶから目を覚まして
「ツナヨシツナヨシ、、、綱吉。」
あぁ、君のその名前が美しいと言う事に今頃気付くなんて、僕はなんて愚かなんだろう
「綱、、吉。」
目を覚まして、僕の名前を呼んでよ
君の少し照れた表情と声がひどく懐かしい
時を戻せるならば、僕はこの無力な両手を切り落とすだろう
〜end〜
後書
とある曲になぞって書いてます。
この曲凄く好きです。本当に泣けます。
でも、知ってる方いらっしゃったらこんなんじゃねぇって怒られるかも(汗