妄想綴り
□ski teaching
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「さて、ツナ着いたぞ」
「ちょっ、リボーン!着いたってここどこ!」
「見ての通りスキー場だぞ。わかるだろ」
リボーンの言ったとおりそこには白銀の世界が広がっていた。
新年早々なんでスキー場に来る必要が…。
というかどうやってここまで来たんだ!?
ってか、俺いつの間にかスキー靴履いてるし!
「それは触れない約束だぞ」
「な、何人の心の中読んでるの。止めてよねっ。」
「(無視)さて、やっぱりスキーも苦手であるお前に講師を連れてきたぞ。俺は休んでるから奴等から教わってろ」
なんだろ…嫌な予感しかしないんだけど。
「あぁ!こんにちは綱吉君。今日は手取り足取り教えてあげますからね。」
「何言ってるの。綱吉に教えるのは僕だよ」
あぁ!やっぱりこの人達か!せめて山本か獄寺君が良かったよ…。それかどちらか片方にしてよ。
っていうか二人ともスキー靴履いてスキー持ってて気合入りすぎ…。
「ってことでそこの二人。ツナのこと頼むぞ」
「わかりました。わかせて下さい」
「わかったよ。赤ん坊」
「って何話を勝手に進めてるの!」
「うるせぇな。つべこべ言わず教わってこい」
そう言ってリボーンはロッジの方へ歩いて行った。
って、これからどうなるんだよぉ!
「さぁ、綱吉君始めますよ」
「ねぇ、何勝手に話を進めてるの。綱吉に教えるのは僕だよ」
「はっ。何言ってるんですか。僕に決まってますよ」
あっ、ヤバい。二人がやっぱりケンカしそうだし!
こんなところに来てまで何やってるんだよ!
「…君を黙らせないと駄目みたいだね」
あぁ!雲雀さんトンファー出してるし。あの人本当にどこに居ても持ってるよ!
「かかって来なさい。返り討ちにしてあげますよ」
「ふ、二人ともほら時間が無くなっちゃうから早くしようよっ!」
「しょうがないね。」
「そうですね。綱吉君が言うなら止めておきましょう。」
ふぅー…。なんとかなった。
これから疲れるな…。
「それじゃあ綱吉、一先ずどのくらい滑れるか見るからリフトに乗るよ」
「君に仕切られる気はありませんが確かに合ってますね。さぁ、スキー板を付けて行きますよ」
ふぅ…。この二人と一緒に居るだけでも疲れるのにいきなりリフトに乗るとか無理だよ…。
だけど行かないといけないよね。
「綱吉出来たかい?」
「あっ、はい。出来ました」
「それじゃあ、行きますよ」
リフトの側に来て気づいたらけどリフトって二人乗りなんだよね…。
「さぁ、綱吉君一緒に乗りますか」
「何言ってるの僕と乗るんだよ」
やっぱり揉め始めた…。
どうしよう。
……二人ともケンカに夢中だから先に上に行ってるか。良いよねうん、良いことにしよう。