お題

□雨の中に一人佇む
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雨の中、一人の木ノ葉の暗部と霧隠れの抜け忍8千人がいた。
おそらく上忍だろう。



一人の抜け忍が動き出すと、他の抜け忍も暗部に向っていった。

だが暗部は一歩も動かず、抜け忍の攻撃を持っている刀で受け流し、その隙に攻撃する。


気づいたときには暗部と抜け忍一人になっていた。

それは抜け忍にとって瞬きをした間に起こったように感じた。


「や、やめてくれ!頼む、殺さないでくれ!!」



ザシュッ!




命乞いする抜け忍には目もくれず、暗部は無情にも切り捨てた。

雨により血は広がり、大地に染み込む。

暗部が印を結ぶと、雨にも拘らず青白い炎がさっきまで生きていたものを燃やす。
跡形もなく燃え尽き、炎が消えた後も暗部はその場から動かない。


それから30分経ってもずぶ濡れになるのも気にすることもなく、暗部はその場から動かなかった。
面をしているのでどこを見ているのかは分からないが、虚空を見ているように思えた。

激しく降っていた大雨は時間が経つにつれ強さを増し、黒雨に変わる。
暗部は徐に雨により強くなった空を見上げ、ふらりと歩き出した。



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