白に染まるはロマンティカ
□揺れる世界崩れる鎖愛気付けばさよなら
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「君に興味はありません」
骸さんにとってはなんでもない言葉だったろうその言葉はわたしの胸にズシリと重みを持って落下してきた。
知ってたハズなのに、その言葉は刃となってわたしの心に突き刺さる。骸さんは容赦無いなあ、本当に。いつもわたしには微塵の期待もさせてはくれない。
他の人にはもっと、優しいのに。
骸さんはわたしと二人だけになるといつも酷い言葉を投げかけてくる。それでもわたしは骸さんのことが好き。だから慣れようとした。骸さんがわたしに酷い言葉を言うのを。でも、無理だった。言われる度にどうしようもなく悲しくなって、それでも骸さんには笑顔を見せたかったから笑って見せた。好きな人には笑った顔を見せたかったから。惚れたもん負けって本当なんですね、骸さん。笑えるくらいに骸さんが好き。骸さんの姿を見るだけで胸が苦しくなる。息が、出来なくなる。骸さんに酷い言葉を言われる度に、心の中がグチャグチャになる。それでも骸さんが話してくれたという思いで胸がきゅんとして、ふわふわする。だからいつもわたしの心の中は淡いピンクの恋心と真っ青な悲しみと真っ赤なわたしの心の血でグチャグチャだ。わたしの心は傷だらけでもう耐え切れないと悲鳴を上げてる。だけどわたしのこの思いはもうわたしにも止められなくて。骸さんは何時まで経っても酷い言葉しか言ってくれなくて。
嗚呼、何時までわたしはこんな事を続ければいいんですか、骸さん。
「わたしはそろそろ限界です。知ってました?わたしが貴方を好きだって事。骸さんが大好きで愛おしい分、わたしは傷つくんです」
ぽろりぽろりと涙が彼女の頬を伝う。わたしはもう限界です もう一度だけそう呟いて彼女は目を閉じた。
彼女は僕を裏切らない。それは決まりきった事だったのに彼女は僕を置いて去ろうとしている。つまり裏切り。彼女が泣いている、それが何だ。僕は彼女を泣かしたいだけ。なのに何故こんなにも心はうろたえている?
「馬鹿ですねえ・・」
馬鹿なのはきっと自分自身だ。彼女に依存しすぎている。故に自分を見失っているに過ぎないのだと考える。それも無駄な抵抗なのにも関わらず、だ。
「そんな事、僕が赦さないに決まってるじゃないですか」
揺れる世界崩れる鎖愛気付けばさよなら
彼女は僕だけのものであれば良い
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2009/01/29
よく分からないおはなしが出来た(笑)
うわあ、愛が歪んでるよ骸!でもこんなのもいいんじゃないかとか最近良く思う。