GH(短編)

□贅沢過ぎな時間。
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ここ2、3日暖かい日が続いていたからって、薄着してきたのが間違いだった。



仕事があるというリンに無理を言って押しかけてきたあたしはリンの部屋のソファーで膝を抱えている。


『リン〜、寒い〜・・・』


「そうですか。」



あなたの反応も負けず劣らず寒いです。


じぃぃぃっとリンを見つめてもリンは素知らぬ顔のまま規則的にキーボードをたたき続けている。



あたしよりナルのほうが大事なわけ?

それとも仕事のほうが大事なの?


ナルがライバルの場合と仕事がライバルの場合、どちらのほうがあたしにとって有利なんだろう。


どっちにしてもあたしには勝ち目はないようなきもするな・・・






「どうぞ」


『あれ?』


いつの間にか消えていたリンはいつの間にかもどってきて湯気のたつカップを持ってきた。



『ココア〜♪』



そのまま中身をこぼさないようにしながらあたしを後ろから抱きしめるように、リンもソファーに座った。




「まだ寒いですか?」

『ううん。』

「他にご注文は?」





『ん〜、もぅちょっとこのまま』

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