GB(短編)
□暇だからって目の前にあるものを切り刻んではいけません
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もとはといえばあなたにあえないから。
あまりに長くほっとくから。
目の前にあった大事なものを切り刻んでしまった。
「いいかげんこちらを向いてもらえませんか?」
背中を向けたまま首を横にふる。
「怒っているのですか?」
またもや横にふる。
「どうしたんです?」
痺れを切らした赤屍に腰を抱き寄せられる。
「前髪を・・・切りすぎました。」
どんなに暇でも目の前の大事なものを切り刻んではいけません。
「クス・・・かわいいですよ?」