Novel

□路地裏 前半
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博打場につく

露草とサヨナラした




うん、顔とか隠す布は取れてない



さて、


ちょいと酒に酔った弱そうな奴を探して話かける


「ねぇ、お金貸して?」
「あぁ?はっ、誰が金なんか……」



振り返ろうとしたソイツに静かに、後ろからナイフをそっと当ててやる

「ファイティングナイフ、動くなよ?」


只の果物ナイフだけどね
入院中たま〜に使っていた奴


てか持ち方も使い方もキレ味も違うし、バレルかなー


てか知っているんかな?
この時代あったん?

小刀は知ってるだろうけど



あ、動かなくなったから騙されてるっぽい

油断はしてやんねぇけど


さて、どの位頂こうか


一両現代の金で20万位だった気がするから、2、3両とか?あ、でもそれ程沢山もって無さそうだし


取り敢えず、


「お金入っている袋、ちょーだい?」








良心がちょいと痛むけど、後で会えば返せばいいや

貸して、じゃなくてノリで全部貰ってしまったけどアイツ大丈夫なんかなー


ま、隠し持っているだろうから大丈夫か


うん、そういうことにしとこ



――江戸時代は窃盗に対する刑罰が重く、―


授業の一フレーズ



フリーズ



あー…十両盗めば死罪、だったよなー

非人手下とか入れ墨?



覚えてねーけど


斉藤センセ、全然役にたたなーい


自分のせいか



冷や汗たらたら


……警察には言わないで欲しいな〜

言わないよね?チンピラで悪いことしていそうだし


……うん


借りたって話だし


よし、


しっかし顔とか隠していて、人目のつかない場所で良かったよ






賭は半丁博打をする

賭けた分だけ、当たれば貰えるやつ


同じモノに一定額賭けてれば勝つんだっけ?




確率について、まだやってねーし頭脳戦は無理デスな


あれ中2でやるらしーぜ

あー、真面目に勉強してれば良かった


まーでも実際と数式の上は違うだろうし

或意味コレ数学者に喧嘩売る発言だったり?


どうでもいいけど



さて、かけてみるかー




中、というかエリアに突入〜
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