日本人はシャワーより浴槽に浸かるのを好む。
クロスはシャワーでも良いのだが、神田は入った気持ちにならない…と長風呂をするから。待ちきれずにキレたクロスにそこで再度抱かれる羽目になる。

最近では生意気にも鍵をかける知恵を身に付けたらしいが、そんなものでクロスを止めれる訳もなく。
浴槽でも散々鳴かされて、溺れかけた事も一度や二度ではない。

それでも浴槽に拘るのだから、神田が頑固なのか、日本人とはそういう生き物なのか?

意識のない神田を己の膝の上に乗せ浴槽に浸かり、あちこちに飛び散って固まりかけた精液を流しやりそんな事をつらつら考える。

小さい顔をクロスの胸に預け、眠る少年は文句無しに美しい。頬が温かい湯船でほんのりと紅に色付き、固く閉じられた瞳を長いまつ毛が彩り。
色白な躰は身長のわりには華奢で、綺麗に筋肉が乗っている。
何度抱いても足らないくらい抱き心地と感度は抜群で。
見ているだけで、たぎる思いを堪えて。
ひたすら優しく、洗い上げる。


ここも忘れちゃイカンよな。
イタズラをする子供の様に瞳を輝かせて、神田の下肢に指を這わせた。


まだ若い雄の印の奥に息づく、固く閉じられた秘部に

ツプリ

と中指を入れる。

「っひぁ」

ビクリと綺麗な躰が揺れて、まつ毛がゆっくりと持ち上がる。

切れ長で大きな瞳と目がかち合う。

「おはよう。神田」
「っな…なにして」
「何って?見れば分かるだろうがよ。お前のケツ〇〇〇洗ってんだろ」
「なっ」
思い切り卑猥な台詞を神田の耳元で囁く。
面白いくらいに赤面して、バシャッバシャッと暴れるが、先程散々無理をさせた躰には、クロスをかわすだけの力が残っていない。

クロスは余裕で押さえ込むと、浴室の左右の縁に神田の細い足をかけさせて、閉じれない様に固定した。

「っいや…だ」

黒髪を振り乱して、恥ずかしいと訴える。

こいつ
可愛いすぎだ。

「嫌じゃねえだろ。中から出さねえと、苦しいのはお前だ」
「誰の…せいだと…っはあ、動…かすな」
「だから、責任を取って掻き出してやるんだろうが」

ああ言えばこう言う。口で神田がこの男に勝てるわけがない。

指を二本に増やして、掻き回す。何度もクロスの欲望を受け入れた場所だ。柔らかく解れていて、指くらいでは傷も付かない。
「っは…ん…あ」
声を抑えても、反響する音に神田は唇を噛み締めて耐える。
「声を殺すな」
クロスは許さずに中を探る速度を早める。透明なお湯が神田の尻から漏れた白濁で濁り、湯に混ざり透明に消える。
何度も繰り返すうちに、神田の良い場所に指が当たり、生理的に前が立ち上がる。

とっさに神田は両手で隠す様に握りしめるから、まるで自慰をしている様に見えた。

「それ、かえってイヤらしいよ。神田」
「…っな…あんたに……っは…言われなくないっ、当たってる…」
「あぁ、これ」
また欲望した己の雄で神田の尻をなぞる。
「嫌っだ…入れるな」
これ以上はさすがにヤバいと、セーブしてるのに。
そんな瞳で睨まれちゃ…気持ち押さえられないだろうがよ。

「悪い…収まらねえ」
「なっ…ひぁ?」

手加減無しで一気に突き上げる。慣れた場所は、何の抵抗もなくクロスを受け入れる。

「っやあ…お湯が」

クロスの欲望と一緒にお湯も内部に入るのだろう。微妙な感覚に神田は震え泣いた。

涙を舌で嘗め上げて、紅の唇を貪る。その間も下肢は乱雑に神田を犯して、狂わせる。

しがみ付いていた神田の腕が苦しげにもがいて、クロスの背中に爪痕を残す。
イクという合図だ。
間もなく神田は白濁を吐き出して、グッタリとする。
同時にクロスの雄を強烈に締め上げて、内部で欲情を受け止める。
ビクリと躰を歯ね上げた。また、トロリと残り火の様な精液を流す。

「あんた…最悪……鬼だ」
「そりゃどうも」
「ほめてねえ…よ」
「そうか?」

愉快に笑って。
クロスは労る様な口付けを神田に送る。

「んっ…ふ」

神田は舌を出して、それに答えた。




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