銀河の果てで
□銀河の果てで 第一話
1ページ/1ページ
第一話 CKG
京助は料理をしている。
トントン ジュージュー パカ
おそらく、チャーハンを作っているのだろう。
〜ずいぶん手際がいいな。きっと独身だな。〜
「よしできた。」
「やった!いただきます。」
昭夫は一口食べてみた。そうしたら、異変にすぐ気がついた。
〜あれこれ、お米じゃない。小麦粉の味がする。〜
[いただきます。」
しかし、京助は普通に食べている。
昭夫のお腹はもうペコペコ。
しかし、昭夫のスプーンは進まない。
それもそのはずだ。小麦粉でできたチャーハンなんておいしいわけが無い。
さらに、具は地球では見たことが無いモノだらけだった。
「どうした、昭夫くん。たくさん食べなよ。」
「いや、あんまりお腹がすいていないんで。」
「あ、そうなんだ。まぁお腹がすいたら食べなよ。」
「はい。」
「ところで昭夫くん。どうする、君は?」
「え、どうするって?」
「どうするって。君が、火星に行って安全に暮すか、このままCKGと戦うのか。」
「え?」
「え?って、昭夫くん君は地球人での唯一の生き残りなんだよ。」
「そういえば。」
「君がそんな弱気でどうするんだよ。僕たちの未来は君にかかっているんだよ。」
「え?高木さんたちの未来に?」
「あ、しまった。」
「どうしてですか?どうして高木さんたちの未来に僕がかかっているんですか。」
「これ以上は、僕はもういえない。後は自分で真実を見つけてくれ。」
「真実・・・・・・・・?」
「そう、真実。」
「高木さん。僕、CKGと戦います。」
「よし、その気になってくれたか。じゃぁ、まず始めに敵の種類だ。」
「はい!」
「さっき現れたのはサルク。見分け方は鼻の長さだ。そして、この写真に写っているのがモルク。見分け方は首の長さだ。そして、この真っ白な服で決めているのが、下級兵。真っ白な服に黒の縦線が中級兵。そして、この真っ黒な服の奴が上級兵だ。この、茶色の服の奴が幹部だ。」
「わかりました。でも、どうしてこんな写真を持っているの。」
「ほら、僕幹部だから(元)。」
「あ、そうだった。」
「サルクの倒し方は、アラックルス、ソウッカラ、シミッカラ、よよなえるだけだよ。モルクの倒し方は、カラスト、ロクノア、コイサンチ、で下級兵や、中級兵、上級兵の倒し方は特に無い。だから、この短剣で背中を21回たたくと自動的に消滅する。」
京助は、古くも、刃がとても鋭い短剣を取出した。
「この短剣ってもしかして・・・」
「その通りだよ、昭夫くん。この短剣はその昔、かの、源義経が使ったと言われる伝説の短剣だよ。」
「でもどうして高木さんが持ってるんですか?」
「いろいろあってね。」
「あともう一つ聞きたいんでですけど。どうしてこの短剣でたたくと、消滅するんですか?」
「あ!話し忘れてた。実はCKGの、下級兵、中級兵、上級兵はいわいるサイボーグでね。人間が特殊な機械に入ることで不死身になる変わりに、義経が触った剣で背中をたたくと消滅するようになっているんだ。」
「でもどうして義経?」
「わからない。たぶんボスが義経びいきだからじゃないかな。」
「ふーん。」
ジリリリリリリリリ ジリリリリリリリリ
「まもなく、火星に到着いたします。」
船内にアナウンスが鳴り響いた。
「昭夫くん、そろそろ火星につくよ。火星についたら僕の仲間を紹介しよう。」
「わかりました。でもその仲間っていうのは、何の仲間ですか?」
「CKG撲滅グループだよ。」
「何人いるんですか?」
「二人。」
「二人!!少ないですね。」
「昔はもっと、多かった。けれど、みんなCKGに殺されてしまった。」
「そうなんですか。」
「それともうひとつ、その二人は相当変わった人だから。覚悟しておいて。」
「は、はい・・。」