人間失格〜81番の記録〜
□私を見て
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風俗
店員
嬢
商品
・・・。
彼は風俗のボーイさん。
お店の女の子に親切にするのは大切な仕事のひとつ。
いつの間にか私は、頭の中を嫉妬の感情でいっぱいにさせていた。
そんな気持ちを、接客にぶつけた。
彼を嫉妬させたいと思った。
彼がホールに居るときは、普段よりも大げさに接客をした。
他の女の子のことなんて見ないで。
bPになったら、今よりももっとお客さんを接客してる時間が長くなる。
bPになったら、もっともっと彼はヤキモチを妬く
bPになったら、bPになったら・・・
成績の悪い日は、八つ当たり。
成績が良くても、次の日も同じように出来るか不安でいっぱい。
週に1日のお休み、ちゃんと休めるはずが無かった。
休んでいる間に、私のお客さんがお店に来たら・・・
他の女の子を気に入ってしまったら・・・
1日中そんなことを考えていた。
いちばんになったら、私のことだけ見てくれるのか・・・
そんなのはあり得ない。
でも、一番になりたい。
もっと、もっとヤキモチを妬けばいい。
私ばかり嫉妬しているのは、嫌。
辛いなら、言えばいい。 それは出来ない。
どうして? 言っても解決にはならないから。
本当にそう思ってる? ・・・。
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