愛唱%book 1

□目覚めたら
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俺が近づくと相手も警戒しはじめる。

「誰だ!」

振り返ると誰もいない。俺はここだよ
彼を引き寄せ暗い路上に引き込む。

「お前は阿修羅!」

目が殺気だった。
怖いな
殺さないと
片手をぽきっとおる。

「つっ……」

声を押し殺している。
痛いのに声をださない。苛々した。

「ブラック☆スター?」
椿というやつが帰ってきたらしい。
ああ、いいこと考えた。
「君いらない。俺、あの子の泣き叫ぶ姿見よう」
その言葉を聞いて彼は目を見開いた。

「なっ!」

人差し指を口にあてる。そして彼は黙る。

「泣いてくれるなら彼女は手をださない。どうする?」

「……約束できるのか。」

「君次第だよ」

彼はしばらくした後頷いた。
彼に触れて腹に一発入れて気絶させた。
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