愛唱%book 1
□目覚めたら
3ページ/5ページ
俺が近づくと相手も警戒しはじめる。
「誰だ!」
振り返ると誰もいない。俺はここだよ
彼を引き寄せ暗い路上に引き込む。
「お前は阿修羅!」
目が殺気だった。
怖いな
殺さないと
片手をぽきっとおる。
「つっ……」
声を押し殺している。
痛いのに声をださない。苛々した。
「ブラック☆スター?」
椿というやつが帰ってきたらしい。
ああ、いいこと考えた。
「君いらない。俺、あの子の泣き叫ぶ姿見よう」
その言葉を聞いて彼は目を見開いた。
「なっ!」
人差し指を口にあてる。そして彼は黙る。
「泣いてくれるなら彼女は手をださない。どうする?」
「……約束できるのか。」
「君次第だよ」
彼はしばらくした後頷いた。
彼に触れて腹に一発入れて気絶させた。