番外編&短編

□クロロ
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(よく会いますね。)

(そうだね)

(本好きなんですか?)

(あぁ。すきだ)

(ふ―ん。)

(君は好きではないのか?)

(スキです。)

(・・・・この後暇か?)

(えっ?)

それが彼との出会いだった。
彼、クロロとであって1年。
クロロは仕事がないときはいつもこの部屋にいたりする。
仕事といっても彼がしている仕事は全然しらない。
むしろ本当に仕事をしているのか?
今日も家に帰ると1ヶ月ふりに再開した。

「クロロ、ナニシテルの?」

「食事を作っている。」

「あぁ・・うん。ただいま。」

「おかえり。」

台所でいいにおいを漂わせていて
久しぶりに帰ってきて最初の質問があれだ・・・
向こうもさぞかしびっくりだろう。

「あっ、これ美味しい。」

作ったのは凄くこっている料理。
最近、こんな料理を食べていなかった。
いつもレトルトやレンシレンジをち―んしていた。
そして、クロロに怒られる。
クロロがいる時はたいてい作らされる。
料理作りは大好きだ。
ただ、面倒なだけ。

「最近、レトルトが多いだろ。久しぶりの手料理はどうだ?」

「うん、美味しい。」

「そうか。俺はこちらが欲しい。」

クロロは近づくと頬にかぶりついた。
食事中なのにと睨むがクロロには無駄。
以前、嫌がったらよけいそそられたらしくセックスが激しいものになった。

「これ、たべてから・・・。
ほら、戦の前には腹を満タンにしとかないと!!」

「お前は満タンになると寝るだろ?」

食事を中断させられた。
抱きかかえられベッドにまで連れて行かれる。
この部屋は寝室とリビング。
数十歩あるけば台所だ。
ベッドに投げられる。
着ている服をまくり上げられブラジャーとパンティーの姿にさせられる。

「もう、着たらすぐこれだもん。」

「他の女には料理はしない。」

「はいはい。」

「それに寝たりしない。」

「あぁ。別にいいよ。彼女ではないから。」

「・・・・まだ言っているのか?」

半年前から彼女になれといわれた。
別に彼女になるのはよかった。
むしろ嬉しい。
でも、嫉妬してしまう。
クロロが帰ってこない日さびしくて泣いている時もあるのに
恋人になったら女性関係で文句言ってしまいそう。
だから無理。
彼を迷惑かけてはいけない。

「・・・こんなのより香水のきついお姉さまのほうがクロロにはお似合いよ。」

「・・・・本気でいっているのか?」

「・・・・うん。」

「・・・・・はぁ―。」

ため息をついた。
そして萎えたのか頭を抱えていたが
衣服を整え始めた。

「かえる?」

「あぁ。他の女と今日はする。」

「・・・そう。」

「・・・・これをやる。」

小さな箱を投げつけて出て行った。
なんだろう
嬉しくて開けた瞬間クロロを追いかけた。

「クロロ!」

「なんだ?」

振り返るとクロロがリビングのソファーに座っていた。
それも読書をしている。
うれしくて後から抱きしめた。

「・・・・うれしい・・・。」

「そうか。」

「怒っている?」

「すこし。」

「どうしたら機嫌なおしてくれる?」

「わかっているだろ?」

「・・・・うん。」

読書の邪魔をしてキスをした。
彼も目線をこちらにむけた。

(愛している)

(私も)

次の日からそれをつけて歩いた。
クロロ。
愛している。
左の薬指に光るダイヤの指輪を仲良くつけて・・・。

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