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…おかしい。
おかしすぎる!!!


最近、あいつの様子が変だ。
いや、まだあいつの事よく知ってる訳じゃないけど。


……それでも、さ。





***



校庭の端にある、樹齢何十年だかする大木の下。
晴れた日は木漏れ日が心地良く、数有る中でも1番のサボり場所。

だが今、葉の間から見えるのは、数日前に梅雨入り宣言をした、どんよりと曇った空だった。


いまにも、大粒の雨を降らそうとするそれを見ても教室に戻らないのは、半分意地のような物があったから。



ちらり。視線を向ければ、グランドのむこうに見える、白色の校舎。


今頃あいつは、何事も無いかの様に、いつもの自己中な授業をしているのだろう。
そう思うとなんだか急に寂しくなって、胸が痛い。


「もう、ヤバイかも。」



口をついて出たのは、今の本音。
だけど、言葉にして説明するには少し難しい、今の気持ち。

ただ、焦りという感情が、俺の心を掻き乱す。




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