dream長編

□プロローグ
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初めてあいつに会ったのは、オブプレイの軍内だった。

バロックヒートが女を連れてくるのはたいして珍しいことではなかったが、この男だらけの軍内で若い女が居ることにとても驚いたのを覚えている。

『アルゼイドって言うんだ!はじめましてっ』

漆黒の髪に漆黒の瞳
ただの黒色ではない。
透き通った漆黒。
言葉としてはおかしいのかもしれないが、それ以外のどの表現も似合わないと思った。

【元気で、やわらかな笑顔を見せるやつ】

それが、あいつに対しての第一印象だった。



だが


いつからだろうか
あいつのことが気になりだしたのは。

あいつが他の男といるのが耐えられない。
あいつの笑顔は俺だけが見ていればいい。

いつからだろうか
そんなことを思うようになったのは。





そうか

俺は

あいつのことが―――
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