派&灰&野
□アナタは…
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季節も夏から秋に変わり秋を彩り始めた
ヒュウゥゥゥ…
風が吹く
「サブっ…」
少し肩をすぼめる
外よりは暖かい部室へ足を進める
部室にはいるともうすでに兄貴が座って寝ていた
起こさないようにそーっとドアを閉める
そして足音を立てないようにゆっくり歩く
カタンと音を鳴らしゴミ箱につまづいてしまう
やべっと思って兄貴の方向を見る
「すー…すー…」
兄貴はまだ夢の中だった
良かったと胸を軽くなでおろす
兄貴の寝ている向かい側の椅子に腰を下ろす
ちょうど兄貴の寝顔が目に入った
寝た姿もキレイな兄貴
いっときその姿をボーっと見ていた
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