派&灰&野

□School life part1
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2−B


「今日、転入生くるらしいぜ」


「ッヒヒ!楽しみだね!」


と、朝からガヤガヤと賑わう教室


転入生ねぇ…ボーっと考えながら窓の外を見ていた


「おい!ラビ!テメェは楽しみじゃねぇのかよ!」


ファンキーな格好で玩具の拳銃をぶら下げながらやってくるのはデビット


「ッヒヒ!デロは楽しみだもんね!!」


独特な笑い方に金色の長髪にアタマからピョンッとでているランプがチカチカ光っているのはジャスデロ


同じクラスの奴だ


「俺はあんまし興味ないさ、どうせ男だろ?俺は男に興味ないの」


この学園は男子校だ


そんな状況だと男と男が付き合うのは普通になっていた


が、俺は違う


正直、なんでわざわざ男を好きになんねぇといけないのかがわかんねぇさ


どうせなら、綺麗な長い髪に白く透き通るような肌の女の子と付き合いたい


が、それが出来ないのが男子校の現状


男に逃げる奴なんてココにはわんさかいる


俺だって何度もいろんな奴に告白された


だけど、全部フッてきた


当たり前だろ?俺は男と付き合わねぇ


そこらへんのモーホーと一緒にするなよ


「あれ?ラビ今日はえらく落ち着いていますね?」


少し丁寧な口調で話しかけてくる白髪頭の男は、アレン・ウォーカー


「まぁ周りがこんだけ騒がしかったら誰だって静かになるさ」


「ははっ確かにそうですね。でも僕も今回は楽しみなんですよ」


「なんで?」


「今回の転入生、すっごい綺麗らしいですよ」


「男の綺麗だろ?しれてるってそんなん」


軽くあしらったら、アレンは苦笑いをした


「ラビは男性が嫌いですね…一体何があったんですか?」


アレンの問いかけに過去の思い出がフラッシュバックしてきた


「…なんでもねぇさ」


「………?」













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