派&灰&野

□誕生日パーティー
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「コムイさん…何するつもりだろ。リナリーかラビにでも聞こうかな…」
食欲不振状態のまま
食堂に向かう。
ちょうど運よく
ラビがすっ飛んで来た。

「おはよーさ、アレン!
聞いたか?今日はパーティーだぜ!」
妙にウキウキしているラビを、アレンは軽蔑の目で見つめる。
ラビもコムイの変なパーティーの犠牲者だ。
あの酷い仕打ちを忘れたわけではあるまい。
なのに何故パーティーで喜んでいられる?

「ア…アレンさん?」
フフフと黒いオーラを纏ったアレンが
不気味に笑い出した。
「楽しみですねーパーティー。ね?ラビ。」
「ハ…ハイ。」
不気味に笑いながら
食堂の奥へと消えていくアレンにラビは恐れをなしたのだった。




夜。
教団の上空に月が昇る頃コムイのちゃらけた声が教団中に響き渡った。
「さー!パーティー始まるよー!」

エクソシストも
ファインダーも
科学班も
たくさんの人がパーティー会場に集まり出した。
アレンはラビの側に立って成り行きを見ていた。
けして、何か合った時
ラビを盾にしよう、なんて黒いことは考えてはいないはずである…多分。

マイクを持ったコムイが人差し指でドアの方向を勢いよく指差す。
「さ!主役の登場だよ!
みんな拍手ぅ!」
主役?アレンには何が何だかわからない。
とりあえず皆に合わせて拍手することにした。
ドアが開かれ…
主役―神田ユウと
ティエドール元帥が
現れた。
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