派&灰&野

□卒業
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虎鉄の服に目をやるとボタンがすでに無かった。もてるな〜と関心をもってしまった


「猪里!!」


いきなり名前を呼ばれてハッとする


「な、なんなん?」


虎鉄は俺の前に拳を出した


「手ぇ出しTe」


すっと手を前に出した
すると


ポンとボタンが落ちてきた


「へ?」


「猪里ちゃん。第二ボタンの意味は知ってるよNa?」


こくんと頷いた
虎鉄は真剣な眼差しで俺を見てきた
虎鉄はスゥと息を吸い
口を開いた


「俺とずっと一緒にいてください」


いつものチャラけた喋り方じゃなかった
俺は、見とれてしまった。そして、やっとコレがプロポーズだと気づいた。俺の返事は






「はい」







と、言った。自然に笑みがこぼれた。


虎鉄が少し涙を浮かべて笑顔で抱きついてきた


「っえ////虎鉄離れぇ!!!」


「嫌Da!俺、今ベラボーに幸せ!!猪里ちゃん大好きぃ〜!!」


虎鉄はギュウっと抱きしめたまま離さなかった
すると


「絶対幸せにするからな。猪里。」


かあぁぁぁぁと顔が赤くなった


「やれるもんならやってみぃ////」


「まかせろYo!」







桜が色づき始めた季節、俺はスタートラインに立った





end
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