通霊王
□親友?
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「マジで?」
「マジだよ」
葉王は即答した
「相手は誰だよ?」
ホロホロは不安を隠しながら言った
「秘密かな」
「何でだよ?」
「まぁ、そのうち分かるよ。知りたいのなら蓮に直接聞けばいいじゃないか」
ホロホロはスッと立ち上がり屋上を降りた
ダンダンダンダン
ホロホロの足音が廊下中に響き渡った
その足音は蓮がいる教室に向かった
ガラガラガラ!
「蓮!!」
教室中に響き渡る声
蓮が眉間にシワをよせこっちを見た
「なんだ…騒がしい」
「ちょっと顔かせ!」
ホロホロは一歩ずつ蓮に近づく
「…なぜだ?」
「いいから早く来い!!」
ホロホロは蓮の腕を引っぱり教室を出た。蓮は引っぱれるがままホロホロについて行った。そして使われていない教室に入った。
ピシャリとドアを勢いよく閉めホロホロは蓮の手を離し少し距離をあけ立った
「蓮…俺はお前の親友じゃねーの?」
ホロホロは今にも泣きそうな顔で蓮を見た。
「まて、まずなんのことか分からないのだが」
「蓮が俺に素っ気ない態度とるし…好きな女子の話だって俺には話してくれないし…俺といるの…イヤになった?」
ホロホロは言い切ると涙が出てきた
蓮はキョトンとしていた
「まて、貴様は勘違いばかりしている!」
「…へ?」
「まず、素っ気ない態度などとってない」
「だって今日の昼ご飯…」
「あれは委員会の残りがあったからだ。そして、もう一つの勘違いは、俺に好きな女などいない」
「だって葉王が…蓮には告白したい奴がいるんだって言ってて」
ホロホロはおどおどしながら聞いた
「フン。あのバカが余計なことをいったな…」