通霊王2

□大好きだった人
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フと、かつての友に会いたくなり東京へ向かった。
まず、それが間違いだったのだ。


俺は、北海道から一度葉に連絡をいれた。
今日炎に行く、と。
葉は分かったと言っていた。
言っていたはずなのに…
民宿『炎』には1人の赤ん坊しかいなかった。


しかも、赤ん坊は葉のところの子──花ではない。
どうみてももう1人の友の子だ。


テーブルの上には置き手紙。



 俺の息子を預ける。
今日の夕刻までには迎えにくる。
あとは任せた。



達筆な字で書かれた置き手紙。
やっぱりこれは『蓮』の子供か…

置き手紙の下にはもう一度の紙があった。
それは俺宛に書かれたもの。


ホロホロへ
オイラ用事ができた
蓮の子をよろしく



ふざけんな!!
コイツは人をなんだと思ってんだよ。ああ、俺はなんと間の悪い男なのだろう。ここまで悪いと賞賛したくなる。







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