通霊王２
□シャーマン幼稚園
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シルバ組
｢は〜い｡じゃあ今日は来週あるお遊戯会のシンデレラの配役を決めるよ｣
するとシュビッと奥の方から手が綺麗に上がる
｢え〜と…ハオ…｣
｢僕プリンセス役ね｣
ハオ
れっきとした男の子である。葉君の双子の兄。変態変人とは彼のために作られた言葉だとつくづく思う
てか…
｢てか君カリムの組の子だよね？｣
｢だってカリムの組は赤ずきんちゃんだから僕のでる役が無いじゃないか｣
｢赤ずきんちゃんじゃダメなのか？｣
｢赤ずきんちゃんはプリンセスじゃない｣
するとハオは当たり前のように言った
｢いや男の子がプリンセスって…｣
｢ちょっと！｣
ダンッとドアを思いっきり開けて入ってきたのはアンナちゃんだった
後ろには無理矢理連れてこられたホロホロの姿があった
｢あんた、ホロホロに赤ずきんちゃん取られたからって他の組に逃げ込んでんじゃないわよ｣
｢だっておかしいじゃないか！赤ずきんちゃん役と狼役間違えて手挙げた奴に負けたんだよ！｣
ハオが猛反論する
｢仕方ないわよ。ホロホロの方が可愛いんだから｣
するとアンナはトドメを刺すようにハオに言った
｢あのよぉー…赤ずきんちゃん役ゆずるぜ？｣
ホロホロが少しおどおどしながら言った
すると
｢ふざけるな！赤ずきんちゃん役はホロホロしか有り得んだろうが！！｣
黙って聞いていた蓮が血相を変えて叫んだ
｢いや…蓮落ち着けって｣
隣の席の葉君がどうどうと蓮を落ち着かせていた
｢なんだよ!!みんなして酷いな!!いいよだったら僕が狼役やればいいんだろ!?｣
｢そうよ。分かったら早く帰るわよ｣
と言って嵐は過ぎ去った
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