色々

□おやすみ
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[ おやすみ【300hitキリリク*須春】]



…………………;;;





―――――――…………………いくら。

いくら急に泊まりに来たからって、






この状況はちょっと………;;;









「ねぇねぇ須藤くん、」

「何」

「今日須藤くんの部屋に泊まりに行ってもい?」

「………はぁ?」



うっ…予想通りの反応;


今バスケ部は合宿に来てる。

皆川さんの計いでひとりひとり個室に泊まれることになってるんだ。

さっき練習が終わったから頼みを言いに来たんだけど…


須藤くんていっつも素っ気無くて話しにくいんだよなぁ…。

それでもボク達はえっと…恋人…同士なワケだし…

すきなひとの部屋に泊まりたいとも思うワケだけど、今回は下心とかそーいうモノがあるんじゃないから!!

ちゃんと理由があるんだよ!!

ボクは溜め息を吐いて事情を話した。






「……部屋の風呂のシャワーが使えなくなったから俺の部屋で浴びて戻るの面倒だからそのまま泊まりたい、と」

「う、ん」

「…ふーん。」

「それだけ!!?;」


やっぱ須藤くんは無理だったかなぁ…。

ひとりでいる方がすきみたいだし。

柴くんに頼み直そう…;;


「あの、須藤くん、やっぱボク柴くんに頼んで…」


「…トサカに!?」


Σうわ!!

なんでなんか怒ってる顔なのー!!?;;;


「す、須藤く…」



「来いよ」

「へ!?」

「俺の部屋来い。今から。いいな?」


な、なんか顔が怖いよ須藤くん…;;


「う、うん分かった…ありがとー須藤くん!」

「ッ別に…」


あ、やっと顔が普通になってくれた…。

心なしかちょっと笑ってるような気もする。


「じゃあさっさと帰るようにしろ。早く風呂入りてぇんだよ」

「あ、ゴメン!;」


うわぁ…なんか緊張するなぁ…。













「先に風呂入ってくるからその辺座ってろ」

「うん!ありがとう」


須藤くんはお風呂に入りに行ってしまって、ボクはひとり、ベッドの上に座った。

…なんか、変に落ち着かなくなる。

須藤くんの物が置いてある、須藤くんの匂いがちょっとだけ染み付いた部屋。

須藤くんが寝てるベッド…



(…って、なんかボク変態みたいだ;;;;)


違うぞー!!と心の中で葛藤していたら、いつの間にか須藤くんが部屋に入って来てた。




「…何百面相してんだよ」

「あ、須藤く…っ」




顔を上げたらそこには、




お風呂に入ったばかりで顔がちょっと赤くて、まだ髪から水の滴ってる、須藤くんが目の前に立っていた。



「…………?」



須藤くんは不審な目でこっちを見てたけど、はっきり言って、すごく…色っぽい…。




(……Σって!また変なこと考えてるよボク!!)


この緊張もどうしようもないし…



ぼーっとしてたら、須藤くんがボクの頭にぽん、と軽く手を置いた。


「どうしたんだよ。シャワー浴びて来いよ」

「Σあっ;うん分かった」


頭に置かれた手があったかくて、気持ち良くて、ついぼうっとしちゃったよ;;

とりあえずボクはお風呂に入るために部屋を出た。

ちょっと頭冷やして落ち着こう!!










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