派&灰&野
□ちょうだい
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派遣組部室
今日はみんなではからってて俺一人だ…
「暇…」
誰が返事を返してくれるわけでも無いけどボソッと独り言を呟いた
なんかやることねぇかなとか考えてたらバンっとデケェ音を立てて扉が開いた
依頼人かと思ったらそこにたっていたのは自分と同じ学ランを着た男が立っていた
二年の我藤四羅だった
「乱…」
急いで来たのだろうか肩で息をして、汗をかいているようだった
「どしたんだよ」
「いいからちょっとかくまえ!!」
そういって派遣組の掃除用具の中に隠れた
ケンカでもして逃げている最中なのだろうか?
我藤が隠れてすぐにまた入り口に人影が現れた
「…四羅はいるかい?」
二年のボス善罪真が現れた
「…いや見てねぇな…」
「そう…じゃあいいや。四羅にあったらお仕置きだよって伝えておいて。じゃ」
そういって善罪は去っていった
「…おい、行ったぞ」
「……」
「おい!!」
ガチャッと掃除用具入れを開けると呆然と固まった我藤の姿があった
「おい…」
「い…今お仕置きって言ってたよな…」
「あぁ」
「俺ここに住む!!」
半泣き状態でほうきにつかまる我藤の姿はまるでおもちゃを買ってもらえなくてダダをコネるガキのようだった
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