派&灰&野

□三次元の恋人
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某日曜日


今日は火讐君とデートの日


デートなんて今までいったこと無いよ…


二次元とならいっぱい行ったのにな


しかも二次元の相手は女の子だけど…


三次元の相手は男の子?いや男の人だもんなぁ


はぁ…どうしたらいいんだろう


それにしても火讐君遅いなぁ…


もう約束の時刻30分すぎてるよ…


Σまさか!?僕騙されたのかなぁ…遊びだったのかもしれない!


うぅ…そう考えると悲しくなってきた


早くきてよぉ…


すると、後ろの方から聞き覚えのある声が聞こえてきた


「兄貴ぃ〜!!!!」


ブンブンと手を振ってこっちに走ってくる赤髪の男


火讐君だ


よかったぁ…騙されてたわけじゃないんだ…


「兄貴すいません!!」


火讐君はバッと頭を深く下げた


ジロジロと周りの人が見ているのが分かる


「火…火讐君!?頭上げて!別に気にしてないから!」


「兄貴…なんて懐の広い人だ」


「それよりもさ、なんで遅刻したの?」


「他校の奴等が俺を狙ってたみたいで…さっき喧嘩売られたんで買ってきたんす!!」


まるで子犬のように目を光らせて褒めて褒めてといわんばかりの目で見てくる


「け…怪我とかしてない?」


「怪我っすか?全然してませんよ!相手雑魚ばっかだったんで!」


「…あんまり…」


「へ?」


「あんまり喧嘩しないでね…僕だって…火讐君のこと心配してるんだから」


「兄貴…すいません。でも俺の取り柄は喧嘩なんで!兄貴にカッコいいとこみせねぇと!」


ニカッと笑った火讐君の笑顔はいつもと違う、太陽のような笑顔だった


















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