派&灰&野

□卒業
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卒業










桜が色づきだす季節
俺は卒業する



卒業式も終わり、みんな前庭に集まり、ボタンをあげたり写真を撮ったりしている


馬鹿虎も、女の子に囲まれてボタンをあげたり、花やラブレターを貰っていたりする


「馬鹿虎…」


俺は独り言を呟いていた。すると、前から

「猪里きゅん!卒業おめでとうございます!」


「明美ちゃん」


へらっと情けない顔で笑ってしまう


「明美〜猪里きゅんの第二ボタンが欲しいな!ッキャ言っちゃったぁ!!」


相変わらず可愛いなぁ〜。
Σ犬飼が睨みよる!なんで!?


「ええよ。少し待っとりぃ」


俺は第二ボタンを外そうとした
すると


「はいSTOP!!!」


耳元で馬鹿でかい声が響いた


「なんね!そげんでかい声出して!!」


「猪里ちゃ〜ん…それはねぇだRo!」


「なにが?」


俺は、はぁ?という顔で虎鉄の顔を見た


「だ〜か〜ら〜、なんで他の奴にボタンあげちゃうNo?」


「いかん?」


「だ〜め!!てか猿野!テメェ…何やってんだYo!」


「明美何のことかわかんな〜い」


「しらばっくれんじゃねーYo。てか、オメェ犬飼が睨んでんZo!」


明美ちゃんが後ろをバッと振り向いた。顔が青ざめていた


「分かったら。早くいけYo!」


シッシッと明美ちゃんを手ではらっていた


「虎鉄が女の子にそんな態度とるなんて、珍しいこともあるんやな〜」
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