通霊王
□片思い
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今日は鬼嫁が居ないので、外食をしようと考えていたここの旅館の主人麻倉葉
そして今日は彼の片思いの相手、蓮が遊びに来ている。
「蓮、飯食いにいかねぇか?」
茶の間で座ってテレビを見ている蓮に話し掛けた
「今日はココで食わんのか?」
蓮は葉がたっている方向へ顔を向けた
「今日はアンナもいねぇしさ、食べに行こうかなって思ってんだけど一緒に行かないか?」
コレは遠まわしなデートのお誘いである。しかし、鈍感な蓮はコレに気付かない
「いいだろう。どこに食べに行くのだ?」
よっしゃ引っかかったと心の中でガッツポーズをした葉
「中華屋」
「わかった、コートを取ってくる。先に外で待ってろ」
「うぃ」
葉は心の中でサンバを踊りながら外へ向かう葉
すると、『ピンポーン』とチャイムが鳴った
誰だ?と思い早足で向かった
玄関を開けるとホロホロが立っていた
「おぅ!葉久しぶり!!」
ッゲ!と思った葉。
これから、デート(一方的な考え)なのに・・・。このまま誘わずにかえしたら嫌な奴になっちまう・・・。
あ!でもまてよホロホロはデート(一方的な考え)を知らないのだから、蓮が降りてくる前に帰ってもらえばいいんだ!
と、5秒で計算しきった
「久しぶりだなぁ、今日はどうしたん?」
「さっき実家からジンギスカン送られてきたから葉にもおすそ分けしようと思ってよ。」
「ありがとな。」
「じゃあ、俺帰るわ」
「もう帰んのか?」
「おぉ渡したらかえるつもりだったしな」
「そっか。じゃあまた今度な」
「おぅまた今度」
ホロホロが帰ったので安心した葉
さすが『ベストフレンド!』と心の中で親指を立てた
ホロホロが帰ってすぐに蓮がおりてきた
「誰かきていたのか?」
「あぁ、うんまぁ」
「そうか。待たせてすまなかったな、行くぞ」
「おぉ」
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