通霊王2
□僕と彼の仲直りの仕方
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「あーあ…」
蓮とケンカをした。
ケンカをするのはいつものことなのだが…蓮が出ていってしまった。
リビングのソファーに腰掛け天井を見る、かれこれ30分はたっただろうか…。
──謝るんだった。
脳内で一人反省会をしていると無性に先ほどのケンカが馬鹿馬鹿しく思えた。
ケンカの種は些細なことだった。しかし言葉の応酬は止まらずに、2人とも言いたい放題言って…今の状況だ。
フと時計に目をやると針は7時30分を指していた。
──晩飯どうすんだろ…
──財布…持っていってなかったよな…
脳内を駆け回るのは先ほどのケンカをしたばかりの彼。
チクタクチクタク…時計の音が無音の部屋に響く。
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