通霊王2

□あいのかたち
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【あいのかたち】



久しぶりに泣いた。
テレビドラマでなくのはガキの頃に流行ったアニメで勇者が負けた時に流しただけ。










今流行りの携帯小説が本になったからと大学のダチに無理矢理読めと手渡された。

最初は興味なかったんだ。第一バイトも忙しいし何より蓮を構いたかった。借りた本をバックに入れて大学を出て蓮が通う大学へと足を向ける。


「うわ―…相変わらずデカ」

目の前にある大学はちょー一流の大学。俺の大学は三流。

此処で蓮と俺の差が出ちまうなんて何回来ても悲しい。

とか思いつつも春になりかけの季節は肌寒い。ポッケに手を突っ込めば携帯が鳴っているのに気付いた。

蓮からだ!!


…ってマジかよ。
メールの内容は講義が遅くなるから待っていろという内容だった。待っていろというのだから少なからず俺が迎えにくるのを楽しみにしていた筈だ。

くそー…
可愛すぎる!!


「確かこの大学に喫茶店あったよな…」


腕時計を見つめ時間を確認すれば向かいなれた道を歩いて喫茶店へと入る。珈琲を頼めばただぼーっとすんのもなんだしと渡された携帯小説を取り出す。

見るからに可愛い感じがして読みづらい。

しかも俺って文字見たら眠くなんだけど…。

でも蓮も趣味は読書だし俺も少なからず読めば蓮の事を知れる筈だ。そう思って小説の1ページをめくった。
















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