小説
□少年教育施設
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「エドワード、
すまない!
エドワードッッ!」
エドワードと呼ばれた
少年が“最後”に見た
“親”の顔は、“泣き顔”だった
けれども、
まだ
“幼い”子供の頭では、
“何故?”
こんなに“素晴らしい”日に
自分を見送りながら、
親が“泣いて”いるのかは、
“理解”、“出来なかった”
…
エドの“家”は、
とっても“貧しかった”
だから、
今まで、
たらふく飯を食べた事も無かったし
毎日同じ服をきて
そして何より学校に行かせてもらえなかった
貧しくて、借金だらけの我が家だから、
“無理”な事は、分かってはいるが
でも、
エドは、そんな“貧しい”生活に納得をしてはいなかった