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□約束
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土銀が嫌いな方
15歳未満の方はご遠慮下さい















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「ハァハァ」
銀時は歌舞伎町を猛ダッシュで走っていた。





「どけ!!邪魔だ!!」
人を押し退けて目にはいった路地裏に隠れるように滑り込んだ。








肩で一度大きく呼吸し建物の陰から辺りを見回す。


「大丈夫だ。いない。」
銀時はホッと胸を撫で下ろしたが…



「おい」
低い声が響く…。


銀時は、顔を真っ青にして恐る恐る振り向いた。



ガッシャ―ン!!



銀時の隣りにあった青いゴミ箱が刀によって真っ二つにわれている。



尻餅をついた銀時が上を見ると瞳孔全開の土方が居た。





「多串君瞳孔開いてるよ」
茶化すように銀時が言った。




「次は外さねえ」
土方は地面にめり込んだ刀を引っこ抜き天高々に上げた。

刀がギラリと怪しく光る。



「ちょっと、ちょっと!!」銀時は顔の前で両手を揃えて待てというポーズをしている。



「俺何かしたっけ?それとも決闘の約束した?つーか警察が一般市民襲って言い訳?」あたふたと銀時が言う。




「お前忘れたのか?」
振り上げた刀を下ろしながら土方が言った。





「なにを?」
銀時は頭をボリボリ掻いた。



「もういい…」
はぁ〜っと深い溜め息を吐いてヨロヨロと土方は歩いて行った。




「変な奴…」
銀時はパンパンっと尻についた砂を叩きながら言った。
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