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□甘い囁き
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銀高が嫌いな方15歳未満のかたはご遠慮願います。
苦情は一切受け付けません。



‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


夕方から雨が強く降り始めた。
ザーザーと雨の音が聞こえる…。


「最悪…。」


傘を忘れたのか、皆急ぎ足で帰路についている。

銀時がせわしなく走る人を横目で見ながら頭をボリボリ掻いている。
湿気で着物が肌に纏わりつく…。


ガララ

チャイムも鳴らさずドアが開いた。

「あっ?」


神楽は傘をわすれたので、今日新八の家に泊まると電話で話していたはずなのに。


「神楽かぁ?それとも新八かぁ?」
銀時は、窓から外を見ながら面倒くさそうに言った。


「残念ながら両方はずれだぁ銀時ぃ…」

「!!」

銀時はすっかり神楽か新八だと思っていたらしく、ビックリして椅子から落ちた。


「相変わらずずだなぁ」
高杉は、ずっこけた銀時をみてククッと喉で笑う。

「なんだよ。急に」
銀時は痛そうに頭を擦りながら椅子を元に戻し座り直した。

「急にテメェに会いたくなってなぁ」

傘をさしていなかったのか、高杉の髪が濡れて滴った水が床に水溜まりを作っている。
「風邪ひくぞ。風呂はいれば?」
銀時は照れを隠すように話を変えた。

「あぁ…」
高杉が返事すると銀時は、
「あっち」と風呂の方を指さす。

「一緒に入ろうぜぇ。銀時」高杉が銀時の頬を触る。

「別にいいけど…」
銀時は嬉しかったが、バレると高杉が調子にのるのであえて言わなかった。
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