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□約束
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場所は真選組屯所。




煙草をくわえながら土方はまた深い溜め息を何度もはいている。
「はぁ〜」



「………」
隣りにいる沖田はあからさまにウザッたそうな顔をしている。




「はぁ〜」



もう一度土方が溜め息をつくとプツッと沖田の何かがキレた。



スクッと立った沖田は数歩下がり助走をつけて土方に跳び蹴りした。



グキッと土方の首からはなんとも痛そうな鈍い音がした。




「だおおおぉ!!」








土方は首を押さえながら呻いている。




「さっきからなんだよ。土方ぁ!!はぁ〜はぁ〜うるせぇんだよ!!夏場の犬か!!」


なんとも解りづらいツッコミである……。





いつもならここでスゴい剣幕で返してくる土方が今日は首を押さえたままゴロンと倒れている。





沖田は拍子抜けした顔で土方の名前を呼んだ。




「土方さん?」




返事が返ってくることはなかった。
それどころか土方の目は焦点が合っていない…。



(ははぁ〜ん)
沖田は不適な笑みを浮かべた。



「万事屋の旦那となんかありやしたね?」
沖田はしゃがみこんで土方の顔を覗く。




沖田の言葉に土方はピクリと反応した。
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