長編小説第一集『蒼白』
□第二章 感覚
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教室に帰ってきたのは先生が教室に入ってくるのとほぼ同じだった
「いや〜よかった、よかった
つかさが気付かなかったら完全に遅刻だったね〜」
「すみません・・・私がもっと早く気付いていれば・・・」
「・・・みゆきさんのせいじゃない・・・案内してもらってたのは俺の方・・・こなたありがとう・・・お前のお陰で面倒な事が一つ片付いた・・・礼を言っておく」
「いやいやこれくらいいつでも任せたまへ〜困ったことがあったらまた言ってね〜」
「・・・ああ・・・宜しくな・・・」
「おkおk、こちらこそよろしく〜」
「よろしくね〜れい君」
「宜しくお願いします、れいさん」
俺の陵桜での生活が始まった
少しばかり以前とは違う感覚の人間のまわりで・・・