長編小説第一集『蒼白』


□第四章 勝利
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第四章 勝利

「は〜・・・眠い〜・・・」

こなたが学校へと向かう道の途中で大きな欠伸をする

「・・・昨日あれだけ言ったのに寝ないからだ・・・」



こなたは俺が眠ってしまった後も一晩中ゲームをやり続けていたようだ・・・

寝る前にちゃんと寝ろと言ったのに・・・

「いや〜・・・ついついハマるんだよね・・・いつもの事だけど・・・」

「いつもの事・・・」

俺はこなたが一般の人とはずれた生活をしていると思ってはいたが・・・ここまでとは・・・



「お〜すこなた〜」

かがみが駅から出て来るなり溜息をついた

「こなた〜あんたまたひどい顔してるわね・・・」

「いや〜ちょっと昨日れいがゲーム買ったからさ・・・昨日の夜ちょっとね・・・」

「てっ・・・あんた昨日またれいの家にいたの!?」

「ん〜嫉妬かね?かがみん?」

「ち、違う!あんま迷惑かけんじゃないわよ!」

「こなちゃんいいな〜」

「・・・・・」

俺としては他人が自分の家に遊びに来るなど初めての事だから・・・楽しかったがな



〜陵桜学園〜

「夏休みに?」

「そう 夏休み」

「行ってみたいとは思うけど・・・でも・・・あんた宿題とか色々あるし・・・」

昼休み・・・こなたは昨日言いそびれた夏休みの計画を話していた

「いや〜かがみん 涼しい所でやった方がはかどると思うけどね〜?」

「そ、そうかな・・・」

・・・言っていた通り過ぎて逆に違和感があるな・・・

「みゆきさんはどうする?」

「れいさんがよろしいのでしたら・・・私もご一緒させて頂きます」

「えへへ・・・お姉ちゃん行こうよ〜勉強もはかどるってよ〜?」

「う・・・わ、わかったわよ!行くわよ!どうせ暇だしね!」

「ムフフ〜言ったとおりでしょ〜?れい」

「フッそうだな・・・」

「「「?」」」





〜放課後〜

「えっ?先輩の別荘?」

「そ!ゆ〜ちゃん達夏休みに行かない?」

「凄いっス!先輩別荘持ってるんスか?」

「ベッソウに行ってナンキン、カンキン、キュウセッキンですネ!」

「お姉ちゃん、帰ってこないと思ったらそんな事計画してたんだ〜」

「・・・・・」

一年生の人たちの所に計画を話に行ったが・・・なかなか好感触・・・

「私達が行っても良いんですか・・・?」

「広い部屋もあるから泊まるのに問題は無い・・・少し広いから大勢で行った方が楽しい・・・」

「そゆ事〜 ゆ〜ちゃんは山道大変かもしれないけどその点もダイジョブ!秘密兵器一号、二号があるから」

「オ〜コナタ!ヒミツ兵器って地球上のニンゲンを半分位にするBigImpactネ?」

「ムフフ〜残念ながらパティ これ以上は言えないよ〜」

「むう〜怪しい臭いがプンプンするッス・・・この言い方は・・・ネタになる!」

「・・・・・」

「れいさん 私達行ってもいいですか?」

「ああ・・・涼しくていい所だ・・・是非来てくれ」

「先輩・・・ありがとうございます・・・」

「フツツカモノデスガ 宜しくおながいします!」

「お願いしますっス!先輩!」

「ああ・・・俺の方こそ・・・久しぶりに賑やかな夏が過ごせそうだ・・・」

「よかったね〜れい」

「ああ・・・今から楽しみだ・・・」
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