長編小説第一集『蒼白』
□最終章 せつな
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提督ホテル・・・
私達は同窓会の行われるホテルへとたどり着いた
「みさお!あやの!久しぶり!」
同窓会会場の前・・・
受付に懐かしい顔を見つける
「お、かがみ達〜!久しぶりだな〜、元気してたか〜?」
「かがみちゃん、久しぶり・・・こなたさんも、つかささんも、みゆきさんもお久しぶり」
「あやのさん、お久しぶりです」
「あやのさん、こんにちわ!」
「お―!みさきちにあやのん!久しぶり―!」
みさおにあやのさんが二人並んで、出席などの確認をしていた
「お―い、こなた〜・・・みさきちはやめろって、みさきちは〜・・・」
みさおが苦笑いしながら言う
「アハハ!ごめんごめん・・・つい、懐かしくって」
「なんか去年も同じセリフ聞いたよな・・・」
「みさちゃんはこなたさんにとって、まだまだ弄りたいキャラクターなのね」
あやのがクスクス笑いながら言う
「そうそう!みさきちをモデルにしたキャラの出るゲームを是非!作りたいのだよ!」
「だ―ッ!恥ずかしいだろが―!みさきちは―ッ!・・・だったら・・・オイ!チビッコ!さっさとハガキ出せってヴァ!」
ち・・・ちびっこ
「ちょ、チビッコって・・・昔より2cm伸びたって言ったじゃん!」
「うっせ―!こっちも恥ずかしいアダ名で呼んでやるぜ―!チビッコ!」
「だ―!みさきち!」
「チビッコ!」
「みさきち!」
「チビッコ!」
「・・・なんか、二十六とは思えない言い争いね・・・」
「そうね・・・昔はかがみちゃんを自分たちのだ―って、言い争ってたわよね?」
「ウ・・・また懐かしい話を・・・」
あやのは笑顔を絶やさず言う
「フフ・・・そう言えば、遅れたけど・・・つかささん、お腹おっきくなったね―?かがみちゃんに聞いた時は驚いたよ―」
「うん、ありがとう・・・今四ヶ月目なんだ〜」
「へ〜、元気な子が生まれると良いね〜?」
「えへへ、ありがとう、あやのさん」
つかさが赤くなって言う
「ゼェ・・・ゼェ・・・と、取り敢えずこなた達中入ってろってヴァ・・・」
「ゼェ・・・ゼェ・・・そ、そうだね・・・」
「・・・何二人して本気で言い合ってるのよ・・・」
「・・・何か久しぶりにみさおに会って・・・どうも弄りたくなって・・・」
「・・・・・」
二人して息切れしてコッチに来た
周りの懐かしい顔ぶれが笑いながらコッチを見ている
「じゃ、かがみちゃん達・・・私達は受付だから、中入ってて?黒井先生も来てるから」
「あ、黒井先生もう来てるんだ?じゃ、私達は行きましょう?」
「そうですね・・・黒井先生、お元気でしょうか」
「それじゃあ、みさおさん、あやのさん、またね!」
つかさが手を振る
「お―!私達ももう少ししたら行くからな―」
「かがみちゃん、また後でね?」
私もあやの達に手を振る
中学時代からの十年以上続く親友に