読み物
□市丸家A〜嫌われ者?〜
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【パパんこと嫌い?】
今日こそみんなに聞くで。
「トーシロ君。」
「ん?あぁ…ちび丸。どした?」
「今日はママに内緒でお出かけや♪」
「内緒ってお前…隊舎は遊び場じゃねーぞ。」
「ええやん♪でな僕聞きたいことあんねん。」
「ったく…なんだよ。」
「…パパんこと…嫌い?」
ぁ…言うてみたら結構恥ずかしいわ。
「……あ?何言ってんだよ。」
「ええやん、気になんねん……ママがな、パパは友達おらん言うてたし…。」
「……あのなー。お前のオヤジはいけ好かねえ奴だが………今は…俺の友達って言ってやってもいいぞ。」
え!?
「ほんまに!?トーシロ君パパの友達?」
「……あぁ。」
「な〜んや。パパにも友達おるやん。」
「いや…なんつーか。」
「バイバイ♪」
「狽ィいっ。」
―…パタン
次どこ行こかな〜。
あ、剣さんや〜。
確か剣さんはパパと仲良しや。
「よぉ、チビマル。何してんだ。」
「ん〜秘密や。ケケッ、ほなな。」
「ちっちゃいギンちゃん生意気だね。」
「あいつにそっくりじゃねえか。」
――――――――……
――――――……
……十二番には寄るなってママが言うてたな。
―――――――……
――――――……
「ジューシロおじちゃんおる?」
「ぬおっ、これはこれはぁっ!!おい、ハナクソ女!!市丸隊長の息子殿が来られたぞっ!」
「うるさいな、わかったよ。隊長ー。ギン太君が来ましたけどー。」
―…「おぉっ、ギン太君!!よく来たね。茶菓子は好きかい?」
「好きやで♪」
「じゃあこれをあげよう。これも好きかい?あぁこんなのは……――」
―――――――……
――――――……
こないにもろた〜♪
あ…パパんこと聞くの忘れてしもた……ま、ええわ。
ずいぶん遠くまで来てもたし…戻ろ。
――――――――……
――――――……
…!!…
「恋ちゃん、修ちゃん、イヅルぅっ。」
「よぉ、ちび丸!!」
「!!」
「なんで僕だけ……。」
「どしたん、修ちゃん。」
「〜っ乱菊さんとあ、あいつの…あ、愛の、愛の…産物…」
「落ち着いて下さいよ。」
「未練がましいッスよ。子どもにゃ関係ないでしょ。」
「…バーカ冗談だ。お前らもボヤボヤしてると誰かに取られちまうぞ。雛森も朽木も鈍そうだからな。」
「「先輩っι」」